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不登校児童生徒を持つ「親の集い」

 山形市総合学習センター教育相談室では、より充実した「親の集い」を開催していきたいと考えています。なお、開催にあたっては1ヶ月前頃に山形市内の全小中学校に実施要項等を配布させていただくと共に、「広報やまがた」及びこのページにて詳細をご案内させていただく予定です。

 教育相談室では、「親の集い」当日以外も教育相談を随時受け付けています。こちらまでお気軽にご連絡ください。
 平成25年度の第1回「親の集い」は終了しました。
 
「親の集い」が、参加してくださった方々にとって「ヒント」や「手がかり」となれば幸いです。来年度もみなさまの多数の参加をお待ちしております。

〜これまでに行われた事業(参考)〜
第2回 「不登校を乗り越える力を引き出そう」
日時:平成20年10月11日(土)午後1時30分〜
場所:山形市総合学習センター 3F 多目的研修室
講師:佐藤 節子 氏 (山形市立第三小学校教頭)
 さる10月11日(土)、山形市総合学習センターにおいて平成20年度2回目の不登校児童生徒を持つ「親の集い」が開催されました。
 今回は、山形市立第三小学校教頭の佐藤節子先生を講師にお迎えしてお話を伺いました。先生は当教育相談室の元相談員であり、現在は現職の教頭先生として、子どもたちや保護者のみなさんを心身両面から支えておられます。

 当日は秋晴れにも恵まれ、19名の保護者の方、教職員の方にご参加いただきました。主催者一同この場を借りて御礼申し上げます。


 講話では、「不登校をのりこえる家族の支え」という演題で、子どもの絵から、不登校という問題のとらえ方、原因探しから未来志向へ、家族にできること等のトピックを基に、先生のご経験に照らしながら、「本音でつきあう・正論でせまらない」「夢は夢として十分に聞いてやる」「アイ・メッセージ(私を主語にして話す)」「感情をキャッチして返してみよう」「自主性を育てていこう」「勇気づけのことばを使おう」等々のお話をいただきました。


 会終了後、参加してくださった方からたくさんの感想をいただきました。以下にその一部をご紹介いたします。

・今日、来て良かったです。私も勇気を出してみます。子どもとたくさん話そうと思います。

・中身の濃いお話だったと思います。関わっていらっしゃる先生だからこそ、色々な具体的な言葉がたくさんありました。何も自分の話をしていないのにすごく分かっていらっしゃる様な感じがして、とても参考になりました。子どもの辛い姿をみていることは、親の私たちもとても辛いものです。でも、見守るだけで何もしてあげられません。そんな中、今朝「なんだか意欲がわかないんだ」と子どもが話してくれました。話してくれるだけで私はうれしくて「そういう時もあるよね」と返しました。見守っているからこそ、子どもの本心が見えてくるときもあるんだなあ、と思いました。ありがとうございました。

・子どもの態度にイライラして、会話もきつい言葉しか出ない状況でしたが、佐藤先生のお顔を見たときから穏やかになりました。細かく具体的な言葉を聞けてうれしかったです。帰ったら優しくできるかな?有り難うございました。

・勇気づけの言葉を意識して使いたいと思いました。勇気をくじく言葉は、すぐ出てきてしまいますが。

・不登校に直面して、家庭での子どもに向き合う親の姿勢を改めて考えさせられました。「上の子も不登校をおこし、下の子もか…」と、半ば落胆した思いでいた所でしたが、節子先生の勇気づけのメッセージを耳にした時に、かつて学んだ山大の松崎先生のステップの内容を思い出しました。忘れていた「Iメッセージ」を思い出しました。心地良い言葉を大切にしていきたいと感じたところでした。

・日常の接し方のコツなどを教えていただいてとてもためになりました。ありがとうございました。いつか、彼女自身の力で立ち直ってくれることを信じて待ちたいと思います。

・今日の講演ありがとうございました。私も子どもが、不登校になってから2年が過ぎました。その間、私たち自身の考え方や受け止め方もずいぶん変わったように思います。時より、世間体を考えた意見を伝えたりして、子どもとぶつかってしまう時もありますが、でも、今は、子どもの考えや意見をうけとめたり、私自身の考え方を伝えて、子どもに考えてもらったりしながら、お互いに教え合いながら、刺激をもらっています。これからも、子どもと楽しみながら泣いたり笑ったり、長い時間をかけて、子どもの成長にかかわっていきたいと思います。

・とても心に響く内容でした。参加してよかったです。子どもの言葉(発言)、行動にいちいち振り回されず、どんとかまえて勇気を与えられる親になりたいと心底思います。そのためには、まず、親の気持ちに余裕を持ち安定していることが、大切だなと痛感します。子ども達のおかげでいろいろなことが学べているのですね。子ども達の5年後そして私の5年後の楽しみです。ありがとうございました。

・5年後の自分の姿を想像してみるというのは、いいアイデアだと思いました。親としては、将来のことをどうしても悲観的にみてしまって先回りをして心配していますが、案外子どもは、いつまでもこんなふうにはしていないよ、と思っているものかもしれないと思いました。アンジェラ・アキの「十五の君へ」(でしたっけ)の歌にも、人生に意味のないことなどにもないような歌詞があり、そんなふうに不登校を人生の宝物の時期だったと思えるようになりたいと思います。


第1回 「不登校をのりこえる家族の支え」
日時:平成20年7月5日(土)午後1時30分〜
場所:山形市総合学習センター 3F 多目的研修室
講師:西村 仁美 氏 (山辺町立作谷沢小・中学校校長)

 さる7月5日(土)、山形市総合学習センターにおいて平成20年度1回目の不登校児童生徒を持つ「親の集い」が開催されました。
 今回は、山辺町立作谷沢小・中学校校長の西村仁美先生を講師にお迎えしてお話を伺いました。先生は県教育センター教育相談部で長く、様々な事例に携わってこられた方で、現在も子どもたちや保護者のみなさんを心身両面から支えておられます。

 当日は梅雨の晴れ間の蒸し暑い天気の中、32名の保護者の方、教職員の方にご参加いただきました。主催者一同この場を借りて御礼申し上げます。

 講話は、「なぜ、学校に行けないのでしょうか?」、「どうすれば、学校に行けるようになるのでしょうか?」という参加者一人ひとりへの問いかけから始まりました。
 その後、「すくみ現象」、「自立への不安」、「人とのかかわり」という3点から【不登校とは】についてお話しいただきました。
 続いて、【不登校を乗り越えるために】について、「言動の奥底にある『気持ち』を探る」、「愛情としつけのバランス」、「過去と他人は変えられない」、「ヤマアラシのジレンマ」という4点をお話しいただきました。
 講話の途中には、『こどものたたかい』(作詞・作曲:林光)より「せかさないで」の詞の紹介や、昼食のときすら友達関係で窮屈な思いをしている中学生についての新聞記事についてもご紹介いただきました。
 結びに、改めて参加者一人ひとりに「学校に行けない今、どんな気持ちでいるのでしょうか?」、「どうなれば、学校に行けるようになるのでしょうか?」という問いかけがなされました。


 会終了後、参加してくださった方からたくさんの感想をいただきました。以下にその一部をご紹介いたします。

・「なぜ?どうして?」と質問をたくさんしてしまう自分へ。先生のお話からその子の奥の心へそっと寄りそうことが大切と知りました。

・とても良いお話が聞けて感謝申し上げます。もう少し長くお聞きしたかったです。答えはないのだと思いますが、子どもとゆっくり話して、気持ちを理解する努力をして、何か糸口がみつけられたらと思います。

・足がすくむ、身がすくむ、まさにその通りです。子どもは不安だらけで、何をしていいのかわからないようです。目標もなく毎日過ごしているような時もあります。「せかさないで」は、心につきささる詩ですね。涙がとまりません。ありがとうございました。

・子どもが突然不登校になり私の生活は一変しました。いろんな相談機関にも行き、本も読み、日々悩む毎日ですが、ようやく少しずつ子どもを受け入れて一緒に考えようという気持ちになってきています。将来のことの心配が先に立ち、毎日葛藤する日々ですが、あせらず見守っていこうと改めて思いました。

・日々の生活の中で、言葉の裏にある子どもの気持ちをいつも心にとめて生活していくことの大切さを感じました。子どもを自立させるために親としてできることは何なのだろう、と考えながら見守って行きます。経験に基づく暖かい話をありがとうございました。

・親がなんとかしてやろうではなく、「子どもの気持ち」、「子どもにつけたい力」という点から考えていくことが大切であることを感じた。

・人と関わる力をつけていくことが大切と思いました。

・親の焦りが子どもに伝わってしまう。「せかさないで」わかっているのですが、つい。日々での生活を心にとめて自分なりに頑張り、子どもと一緒に話しあい、一歩踏み出せればよいなあと思います。

・本人の奥底にある気持ちを解っていなかった。すぐに行動し、「どうして?」という問いかけが多かった。全て本人にまかせっきりにしていた。(ほったらかし?)お父さんが大好きだと言うが、本当はお母さんにかまって欲しいのだと気づいた。低い課題から練習していこうと思う。いつまでも過去を悔やまない。今までの育て方をふりかえり、今この子をどう育てるかという気持ちを持とうと思う。今日より明日がちょっとでも良くなればいいと思う。愛情をかけ、本人の気持ちに寄り添いたい。
  
・先生の講演を聞いて、たいへん有意義なひとときを過ごすことができました。不登校の解消は、子どもに「自立させる力をつけてやること」であることがよくわかりました。子どもの気持ちを理解して、これからの生活の中で課題の低いところに戻って、一歩一歩自分でできる力をつけさせていこうと思います。

・条件や環境を親や先生が変えたり整えてあげるだけでは、何の解決にもならないんだと思いました。

・子どもの不安な気持ちが言動であり、行動に確実にあらわれていることがわかり、親としてもあせらず聞いて、一緒に考えていくということを改めて考えました。ありがとうございました。

・短い時間でもっと話を聞きたかったなあと感じました。特に、家族の関わり方についての話は、とてもよかったです。生活の具体的なことになると自分でもわからなくなり不安になりますので、そのあたりのところや躾の具体的なことを詳しく聞きたかったなあと思いました。

・不登校になった当初、子どもが何を考えているのか知りたくて、話しかけたが話してくれなかった。次にアンケート形式で20問くらいの質問に○×で記入してもらったりしたが、本人の気持ちを理解しようとしてとった親の行動が、実は本人にとっては負担になっていたのだと反省した。いろいろなイベント等に子どもを誘い、心をほぐしていきながら勇気づけていきたい。

・大変参考になりました。これから先、子どもと接する上で、ヒントになることがたくさんあり、親としてのあり方を再認識しました。どうもありがとうございました。

・すくみ、自立への不安、人との関わり等詳しく教えていただきわかりやすかったです。

・「過去と他人は変えられない。」そのことに関してエネルギーを費やしても無駄だからという考え方、他所で聞いたことがあり同感。

・子どもの奥底にある気持ち、それを感じとって声をかけてあげればよいのですが、やはりなかなかうまくいく時ばかりではありません。なので、苦戦しているわけですが、やはり、ひとりの別個人として子どもを尊重していかなければ何も良い方向にいかないのだと再認識しました。ありがとうございました。

・親自身ももう一度、今までのことをふりかえってみようと思いました。講演会でお父さん達の姿を見かけ、少しびっくりしました。家庭では、まだまだ母親だけの負担が大きいです。お父さんも子どもとどう接したらいいのかがわからないようです。ぜひ、「父親の日」なんてのも開催して欲しいと思います。

・「過去と他人は変えられない 」変えられるものは今と未来、そして自分。頭ではわかっていてもなかなか変われない自分がいます。「親が変われば子も変わる 」など何度となく耳にしていても進歩のない親だと日々自己嫌悪です。子どもの不安な気持ちを理解してあげる。子どもが自分に自信が持て自己肯定できたときに少しずつ自立していくのだと思います。基本は親の愛情。何があっても守ってあげるという気持ちがうまく伝わらず、親子関係がぎくしゃくする時も多くあります。今日のお話をうかがってまた頑張ってみようと思いました。

・親としてのあり方を冷静に考え直してみる良い機会を与えていただいたと思います。将来、子どもがなるべく楽に(普通のことを肩に力を入れずに普通に)できるよう、これからの生活を大事にしようと思いました。私はどちらかというと甘い親だったなぁ・・・。

・自分の子どもが学校へいけなくなってから1年半になります。この1年半の間、私も親として色々学ばされました。今日の先生のお話にあった、愛情としつけのバランスにいつも悩みます。子どもを叱ってから子どもの気持ちに気付いたり謝ったり・・・。愛情を持って子どもに寄り添うことが大事だなあと今日の講演会で思いました。


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