山形市立小学校の樹木
学校名 山形市立蔵王第二小学校
カラタチ
科 名 ミカン科
写 真
解 説 ・アゲハチョウの食草になる1属1種のミカン科の落葉低木または小高木。
・枝にとげがあり,生垣として暖地で広く利用される。
・枝は緑色扁平で稜角があり,長さ1〜7cmの太いとげがある。
・革質の葉は互生し,3出。葉柄は長さ1〜3cmで翼がある。
・小葉は卵形から楕円形あるいは倒卵形で長さ2.5〜6cm,先端は円く頂端は少しへこみ,基部はくさび形,ふちには鋸歯がないか,または鈍鋸歯を有する。
・春,葉に先だって前年枝に径3.5〜5cmの黄白色の花をつけるが,やがて黄色をおびる。花は5弁で香気があり,花梗はない。
・果実は有毛で球形,黄熟し,径3.5〜5cm。中国の原産で古くから日本に伝えられ,各地で栽培されているが,九州や対馬では野生化しているものがある。
・ミカンの台木にし,かんきつ類との交配も試みられ,属間雑種が育成されている。
・カラタチやミカン類の成熟直前の果実を輪切りしたものを枳殻(きこく)と称し,薬用(健胃,利尿)とする。またカラタチの未熟果を乾燥したものを枸橘(くきつ)と言い,同様に薬用とする。熟果は飲料にし,マーマレードをつくることもある。
・本校にある「サンショウ」の木の2本とともに、毎年アゲハチョウが卵を産むので、採取して理科の学習に利用している。昨年は「キアゲハ」と「クロアゲハ」が羽化し、教室を飛び回った。
戻る