《ひとつの“プロジェクト”は,ひとつの“ジグソーパズル”》
 中世ヨーロッパにおいて考案されたといわれる「ジグソーパズル」は,本来,子どもに地図をバラバラにして組立させ,地理的視点から「国」を教えることを目的としたのがはじまりといわれています。
 このジグソーパズルは,最後のピースをそこにはめてみたときに,はじめて何が描かれているのかわかるものです。無数に散らばった小さなピースはやがてひとつに収束し,ようやくその大きな全体像を浮かび上がらせます。一片のピースは,いったい何が描かれているのかもわらないほど,その意味を見いだすのに苦労しますが,完成したパズルを眺めたとき,その無意味と思われたひとつのピースの重みを改めて知ることになるものです。

 ひとつのプロジェクトは,まさにひとつのジグソーパズル。山形市のMAP(地図)をジグソーパズルにたとえるなら,各学校は「校区」というOne Piece(ワンピース)を担っていることになります。

 全てのプロジェクトは,山形市のMAPをベースとし,参加校は自校または校区のデータを収集・編集し,Web化して提供することで相互の共有化を図ります。一つのプロジェクトに全ての学校が参加した時点で,校区というピースが集約され,貴重な本市全体のデータベースになり得ると同時に,子どもたちのまた教師の共同学習の場になるわけです。

 有効なプロジェクトが数多く展開され,多くの学校が積極的に参加くださることを心より期待します。
〔山形市教育研究所 情報教育調査研究員会〕
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Last updated: 2003/2/18