プロジェクトの目的
 これからの学校おける学習は,これまでの枠組みにとどまらず,より高度で能動的になることが予想されます。また,コンピュータや情報通信ネットワーク技術の飛躍的な進展により,他地域の児童・生徒との情報交流や共同学習,様々なデータベースなどの知的資産へのアクセスが日常化し,子ども達の創造力や表現力,思考力を飛躍的に高めることにつながります。
 本プロジェクトは,教育にコンピュータネットワークを利用・活用するひとつの試みとして実施するプロジェクトです。本プロジェクトにおいては,市内51校の小中学校がネットワークを通じて自由にプロジェクトに参加し,相互に貢献し合い,協力し合える「場」を提供します。そして,コンピュータ技術やネットワーク技術を活かしながら,従来の枠組みを越えたネットワーク上での教育・学習の可能性を実証するとともに,山形市地域データベースとしてのデータ蓄積とその体系化・教育利用を図ることを目的とします。
プロジェクトの概要
 本プロジェクトは,市内複数(あるいは全て)の学校同士が,一つのプロジェクトについて,あるルールに基づいてデータを収集または創造し,その結果を編集・Web化し共有化することで,市内各地域の様子や環境,事象等の特性を学習に活用しようとするものです。
 プロジェクトの運営方針としては,「目的型」の形態をとります。たとえば,ある川の上流校・中流校・下流校で同一河川について調べたり,特定の植物(ケナフ等が先行事例)等のことについて情報交流をしたり,「酸性雨調査プロジェクト」などに代表されるように,広域規模で調査を行ない各校が情報提供し全体像を明らかにする,という共同学習の形態です。まずは,テーマを設定し,活動や集約データの骨子などがより明確であることが特徴です。
 なお,現在実施・進行中のプロジェクトは,プロジェクト一覧を参照ください。
プロジェクトの運営方法
(1) 新規プロジェクトの開設と実施について
@  プロジェクト開設・運営の主体(プロジェクトリーダー)は,市立小・中学校及び各市教育研究会,市の教育関係機関及び研究団体とします。
A  プロジェクトリーダーは,推進委員会より総合学習センターWebサーバ上にスペースを確保します。
B  プロジェクトリーダーは,マップデータフォーマット(またはマップデータソフトウェア)の提供を受け,Webデザインを構想し,参加校フォーマットを作成します。(詳細については,問い合わせください)
C  順次Web情報をサーバにアップします。
(2) 参加校の募集について
@  プロジェクトへの参加は,基本的に学校単位とします。
A  プロジェクト実施にあたり,プロジェクトリーダーは,電子掲示板・メーリングリスト等を総合学習センターサーバ上に開設し,参加校を募集します。
B  プロジェクトリーダーより提示されたフォーマットに従ってデータを提供します。
プロジェクトの推進について
 各プロジェクトを推進するにあたり,個々のプロジェクト等の実施方法検討や成果のまとめなどを行うために,山形市教育研究所情報教育推進調査研究研究員会からなる推進委員会を設置します。また,今後多くのプロジェクトを円滑に推進するため,各校情報教育主任や市小・中学校各教育研究会等の協力を得て運用にあたります。
現在山形市で推進している情報教育関連事業の成果等についても,適宜このプロジェクトに反映させていく予定です。
なお,本プロジェクトにおける活動参加およびその成果を広げるため普及・広報活動を行う予定です。(総合学習センターの研修・講座枠等を利用した説明会や成果発表会など)
[HOME]

Last updated: 2003/2/18