6 情報教育年間指導計画の作成にあたって
 情報教育は、学校のあらゆる教育場面において、カリキュラムとして取り組んでいくべき特性を持っています。したがって、年間指導計画を立てるためには、各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等のカリキュラムとの有機的なつながりを考慮しながら、各学校の状況に合った計画を立てることが必要です。その際、コンピュータや情報通信ネットワーク等を含め、幅広く情報手段を適切に活用できる基礎的な資質や能力を育成すること、さらに情報教育の目標(情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度)を育成する観点から、学年や教科ごとに指導内容を整理することが大切です。
 実際の年間指導計画の作成にあたっては、以下のような手順で進める必要があります。
(1) 身につけさせたいスキルを抽出するとともに、その学習時期を検討し、一覧表などにまとめる。
(2) 併せて、情報モラルに関する内容について、どの項目をどの時期に指導するか検討する。
(3) コンピュータ活用の目標を設定する。
(4) 各教科におけるコンピュータ活用のねらいを設定する。
(5) カリキュラムに関連づけた、具体的な活用場面の計画を立てる。
(6) 時数配分等を検討する。
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